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「ピタバ」 第5類「薬剤」

◆対象商標:
「ピタバ」
第5類「薬剤」
 
◆種別と審判番号:
拒絶査定不服の審決
不服2014-18030
       
◆審決日:
2016/07/01
 
◆関連条文:
商標法第3条第1項第3号
商標法第4条第1項第16号該
 
◆結論:
本件審判の請求は、成り立たない。
  
◆理由:
「ピタバスタチンカルシウム」及び「ピタバスタチン」は、医薬品の一般名称であり、そして、医療用後発医薬品の販売名においては、有効成分の一般的名称について、塩、エステル及び水和物等に関する記載を省略することが可能とされている。
 
「ピタバスタチンカルシウム」を有効成分とする薬剤(錠剤)に「ピタバ」の文字が表記されていることや、医療、医薬に関する論文等において「ピタバスタチンカルシウム」又は「ピタバスタチン」の略称として「ピタバ」の文字が使用されていること、さらに、「ピタバスタチンカルシウム」以外の「スタチン系」と称される薬剤においても、「スタチン」の部分を省略して表記されていることが認められる。
 
そうすると、「ピタバ」の文字からなる本願商標は、その指定商品との関係において、医薬品の一般名称である「ピタバスタチンカルシウム」又は「ピタバスタチン」の略称であることを需要者に認識、理解させるものである。
 
よって、これをその指定商品中、「ピタバスタチンカルシウムを有効成分とする薬剤」に使用しても、商品の原材料、品質を普通に用いられる方法で表示する標章のみからなる商標であって、自他商品の識別標識としての機能を果たし得ないものである。
 
したがって、本願商標は、商標法第3条第1項第3号に該当し、前記以外の商品に使用するときは、商品の品質の誤認を生ずるおそれがあるから、商標法第4条第1項第16号に該当するものである。

 

 
◆コメント
請求人は、最終消費者たる一般患者を含む取引者、需要者は、本願商標「ピタバ」の文字から、医薬品としてのピタバスタチンカルシウムを認識しない旨主張していた。
しかし、本審決では、論文等で「ピタバスタチンカルシウム」又は「ピタバスタチン」の略称として「ピタバ」の文字が使用され、かつ、他の「スタチン系」と呼ばれる薬剤においても同様に「スタチン」部分を除いて略称されていることからすれば、医療従事者において、「ピタバ」の文字は、「ピタバスタチンカルシウム」又は「ピタバスタチン」の略称と認識するのが自然である、との見解を示し、請求人の主張を退けた。
審判官側が豊富な証拠を示した上で丁寧な判断を下していたため、納得感のある審決であったと考える。
 
 
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