スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

「F1H2O」 第9類 第25類 第41類

◆対象商標:

「F1H2O」

第9類

第25類

第41類

 

◆種別と審判番号:

無効の審決

無効2009-680003

 

◆審決日:

2010/07/30

 

◆関連条文:

商標法第4条第1項第7号

商標法第4条第1項第10号

商標法第4条第1項第11号

商標法第4条第1項第15号

商標法第4条第1項第19号

 

◆引用標章

「F1」

 

◆引用登録商標

登録第4313023号商標 「F\Formula1」 (図形商標 詳細は公報参照)

 

◆結論:

本件審判の請求は、成り立たない。 審判費用は、請求人の負担とする。

 

◆理由:

1 「F1」について

請求人提出の証拠等より、FIA(国際自動車連盟)の行う「Formula1」による自動車レース「FIA Formula One World Championship」は、我が国も含め広く知られていると認められ、「Formula1」若しくは、これを略した「F-1」及び「F1」の標章(以下「F1標章」)もこの自動車レースの略称として、使用され、F1標章は、本件商標の登録出願時及び登録査定時において一般に広く知られているものと認められる。

 

一方、「F1」はわずか2字の組合せであり、、極めて簡単かつありふれたものであり、また、欧文字1字「F」は、特定の意味合いの記号としても採択使用されるものであり、「F1」は、その意味合いに係る特定の種類を表す語として使用されるものであるほか、商品の品番等の符号等として使用され、そのような符号等であるとして認識されることも多いものと認められる。

 

2 商標法第4条第1項第15号について

顱頬楫鐓ι

本件商標「F1H2O」は、構成全体が一つの造語として理解されるべきである。

 

よって、

 称呼:「エフワンエッチツーオー」

 観念:特定の観念を生じない。

となる。

 

髻棒禅畤佑亮臘

請求人は、本件商標の「H2O」は、「水」を表す化学式として知られているものであって、前半の「F1」の文字と「H2O」は格別の意味のつながりはなく、F1標章が本件自動車レースを表すものとして知られていることから、本件商標の要部は「F1」にあると主張している。

 

しかし、化学式に使用される数字は、原子の数を表し、添え字として小さく標記されるところ、本件商標はそれぞれの字を同じ大きさで表してなるものであり、本件商標がその構成中に「H2O」を含むものであるとしても、この部分が「水」を表すものとして認識されるとはいえない。

 

また、「F1」の部分は、文字列の中に埋没して客観的に把握されないとみるのが相当である。

 

そうすると、本件商標は、構成全体が不可分一体の商標を表したと認識されるものであるから、その構成中の「F1」の部分のみが独立して把握、認識されるものではない。

 

鵝望ι庫‖4条第1項第15号の該当性

上記のとおり、本件商標は不可分一体であり、「F1」の部分のみが独立して把握、認識されることはない。

 

よって、本件商標をその指定役務に使用した場合にF1標章を想起、連想し、請求人又は請求人と営業上何らかの関係を有する者の業務に係る商品であるかのように、役務の出所について混同を生ずるおそれがある商標ということはできなく、商標法第4条第1項第15号に該当しない。

 

3 商標法第4条第1項第7号及び同第19号について

本件商標とF1標章とは、互いに相紛れるおそれのない別異の商標であり、、また、前述のとおり混同を生ずるおそれもないから、本件商標について不正の目的をもって使用するものとは認められない。

 

よって、本件商標は商標法第4条第1項第7号及び商標法第4条第1項第19号に該当しない。

 

4 商標法第4条第1項第10号について

本件商標とF1標章は、前述のとおり、互いに相紛れるおそれがない非類似の商標であり、本件商標は、商標法第4条第1項第10号に該当しない。

 

5 商標法第4条第1項第11号について

顱頬楫鐓ι

前述のとおり、

 称呼:「エフワンエッチツーオー」

 観念:特定の観念を生じない。

である。

 

髻飽用登録商標

称呼:「フォーミュラワン」

観念:「フォーミュラ1」

 

鵝卜松ι犬領猗

本件商標と引用登録商標とは、外観、称呼及び観念のいずれにおいても相紛れるおそれのない非類似の商標である。

 

よって、本件商標は商標法第4条第1項第11号に該当しない。

 

 

◆コメント:

本審決のポイントの一つは、本件商標「F1H2O」の要部が「F1」と認定されなかったことである。

「H2O」については、「水」と認識されることもないとは言えないが、指定商品との関係を考えると識別力が弱いとも言えず、「F1」と「H2O」とで分離する理由もないであろう。

 

 

審決公報はここをクリック。

 

スポンサーサイト

コメント